臨床心理士が伝えたい心のお話

臨床心理士としての臨床経験から不安や苦しみを紐解いてみます

正解は自分の心の中に

カウンセリングとは?

f:id:morinoyou:20180405100810j:plain

カウンセリングというと、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。


悩んでいることを話せば、解決方法を教えてくれたり、アドバイスをくれるというイメージでしょうか。

 

カウンセラーやセラピストを前にして、あなたは『どうしたら良いですか』と聞くかもしれません。

それに対してカウンセラーは、〈こうしたらどうですか?〉となにか良い案を教えてくれるでしょうか。

〈一般的には、普通は、常識的には、これが正解ですよ〉

あなたがそういう正しい判断や基準を求めたくなるかもしれませんが、それはもっともなことです。不安な時こそ、なにか自分を支えてくれる確証がほしいものです。

 

一方で、あなたは怖さも感じるかもしれません。

考え方を変えなければいけないのは分かっている。

間違っているのは分かっている。

本当はどうすべきか分かっている。

でもそうできないから苦しい。

 

相談したら、カウンセラーからなぜ変えられないんだ、と思われるのではないか、指摘をされるのではないか、

三者に指摘されたら、自分を変えられない自己否定感や罪悪感に耐えられないかもしれない、

そのような思いが無意識のうちに恐れとなってあなたを覆うかもしれません。

そして、人に相談することを諦めて、たった一人苦しみを抱え、これが自分なのだと自分自身を納得させ、苦しみや不安があって当たり前という人生を、自ら引き受けて歩んでいくかもしれません。

 

これは良い、悪いの話ではありません。

人の生き方、在り方について、良い悪いの基準を用いてする話ではありません。

その人にとってどうかというお話です。

 

本来のカウンセリングは、自分のと対話です。

自分を深く深く知り、受容していく過程です。

そうすれば、おのずと問題を解決する方法が見えてきます。

本当の正解はどこに

正解を探すのであれば、外の世界にそれはありません(参考にしたいことは山ほどあります♪)。

正解は自分の中にあるのです。

外の世界に正解を探すと、どこかで自分にダメ出しをします。偶然にも外の世界と自分の中の正解がマッチしたらラッキーですが、たいがいはどこかにズレが生じてきます。

そして一つ問題が解決しても、また次に違う形の問題となって現れてくるのです。

問いかけ、受容、そして自然体の自分へ

 自分の中の正解を探すことは、とても価値があることです。

なんの根拠もなく、これで良い、と心の底から思えることは素晴らしいことです。

心のつっかえやモヤモヤが取れ、気持ちが軽くなり、リラックスし、不安のない状態を経験することは、人によってはとても新鮮なことかもしれません。

本来のカウンセリングはこの経験をするためにあります。

ですが、自分の心と対話するということは、想像を超えた未知のことです。

 

人が意識していることはほんのわずかで、自分が考えたりや感じたり行動したりといったことは、ほとんどが無意識に行われています。

ですから、自分の中に深く潜り、自分と対話するということは、今まで自分が思いもしなかった思いや感情に出会うことがほとんどです。

時にそれはとても恐ろしく、抵抗するさえあります。

とても見たくない苦しい、悲しい、あるいは猛烈な怒りの感情だったりします。

だからこそ、カウンセラーというガイドが必要なのです。

その人が少しずつ自分の心と対話できるように問いかけながら、

どこまで進むか見極めながら、

その人自身が自分のどんな感情も受容できるように、安全に無条件の受容で

ガイドしていきます。

本当の意味で、心の深い所にある思いや感情を受容できれば、
歯車の噛み合わせが少し変わります。
力を入れなくても、ゆっくりと違う噛み合わせの歯車は回り始めます。

 

そして、始めからそう思うことが当たり前だったかのように、

その人の自然のままの、無理のない、答えが

心にあることを発見するのです。

 

 

横浜市青葉区田園都市線沿い

カウンセリング&セラピールーム

森のよう

対面・スカイプどちらも可能です

詳しくは

https://morinoyou.com